錠前を正常に、またいつまでも美しくご使用いただくために次のようなお手入れを行ってください。

①シリンダーの鍵穴に、潤滑剤を注入する。

キーの抜き差しや回転操作が重くなったら、専用のシリンダー専用潤滑剤「CQ303シリンダー潤滑剤」または鉛筆(軟らかい芯)の粉(黒鉛粉)を鍵穴に入れてください。鉛筆を使用する場合は、キーの切込み面を鉛筆でなぞったあと、抜き差しを数回おこなってください。

CQ303シリンダー潤滑剤を注入してください。(または、鉛筆の芯の粉を使用してください。)

注意

シリンダーの鍵穴へ、ミシン油などの油や防錆・潤滑剤などを注入することは、絶対に避けてください。油に埃がつき鍵穴内で粘着するため、作動不良の原因となります。

ミシン油など✗/防錆・潤滑剤✗

②錠前のハンドルなどを定期的に“から拭き”をする。

ハンドルなど錠前の表面は定期的(月に1〜2回程度)に柔らかい布で“から拭き”をしてください。
錠前の表面に汚れ、埃などが付着したまま放置しますと変色、腐蝕します。特に海岸地帯や交通量の多い道路沿いは塩分や排気ガスによる汚損が進みやすいのでこまめにお手入れしてください。
お手入れの際、シンナーなどの有機溶剤や酸、アルカリ、塩素などの化学薬品などで洗浄しないでください。また、錠前に直接水をかけないでください。

  1. 1.から拭き

    柔らかい布で“から拭き”を定期的に行ってください。

  2. 2.水拭き

    から拭きで汚れがとれない場合は水拭きをしてください。

    ※水拭きをしたら最後は必ず
    から拭きをしてください。

  3. 3.中性洗剤を使用する

    水拭きでも汚れがとれない場合、中性洗剤を使用してください。

    ※中性洗剤を使用したら必ず水拭きをして、最後にから拭きをしてください。

(注)錠やハンドルを固いブラシでこすらないでください。また、汚れを落とす場合にシンナーなどの有機溶剤は、絶対に使用しないでください。

錠前部品の各材質とお手入れについて

ステンレス製品について

ステンレスは、金や白金と違い絶対に錆びない金属ではありませんが、一般的に鋼やアルミと比べると、耐食性に優れ、錆び難い金属です。ステンレスは、素材に含有するクロム(Cr)が大気中の酸素と結合して、表面に100万分の数ミリÅ(オングストローム)の厚さの不動態皮膜を形成し、この皮膜が表面を保護しています。また、この皮膜は、壊れても酸素と結合し、直ぐに再生し耐食性能を取り戻します。従ってステンレスが錆びる場合は、なんらかの原因によってこの不動態皮膜が破壊され、その再生が妨げられた時に発生します。実例としては空気中の浮遊物質が付着したことが影響して発生する赤錆(もらい錆び)、清掃薬剤等に含有している場合がある酸、塩素系成分が付着したことによる腐食、塩害等があげられます。不動態皮膜を良好な状態に保つために適切な清掃とお手入れをしてください。

アルミ製品について

アルミは、比較的耐食性が高くステンレスと同様、不動態皮膜を形成し、腐食を防いでいますが、アルミの不動態皮膜はステンレスほど強固ではないため、塗装やアルマイトなどの表面処理を施しています。腐食要因物質(汚れ、塵埃、特に海岸地域や交通量の多い道路沿いは塩分、排気ガスによる汚損)が付着したまま取り除かれなければ、腐食が進みやすいので、こまめにお手入れしてください。また、素地に達する傷等がありますと、より早期に腐食します。アルミ塗装製品、アルマイト製品はステンレスと異なり、一度腐食が発生してしまうと元の美観に修復することは困難です。

黄銅製品について

黄銅は、鋼以上の耐食性はありますが、素材のままでは、表面が黒色に変色(酸化)します(類似例:銅像、十円玉)ので、表面に塗装を施しています。腐食要因物質(汚れ、塵埃、特に海岸地域や交通量の多い道路沿いは塩分、排気ガスによる汚損)が付着したまま取り除かれなければ、腐食が進みやすいので、こまめにお手入れしてください。また、素地に達する傷等がありますと、より早期に腐食します。アルミ塗装製品同様に、一度腐食が発生してしまうと元の美観に修復することは困難です。

メーカーの純正キー以外の複製キーは、
加工精度や加工面の状態によってはシリンダーの作動に悪影響をおよぼすことがあります。
できる限り当社の純正キーをご使用ください。

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